青い炎・赤い戦車
□赤い戦車
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戦いの後、
デュークとマリアちゃんはフリード星に還って行った。
甲児は、自分で造ったUFOでフリード星に行く事を夢見て、NASA で研究員として働いていた。
二年後のある時、フリード星から甲児に、地球の特使として正式に招きたいと、要請があった。
二つ返事で受け入れる甲児。
宇宙船の中で、密かに恋心を抱いていた大介さんに逢えると、興奮と期待で居ても立ってもいられない。
‘今度こそ、この胸の内を伝えるんだ’
フリード星に着くと、そこは戦いに荒れた大地ではなく、緑が繁り生き物を育む、生命力の溢れる大地だった。
甲児に、フリード星が、やっと此処まで蘇ったのだ、と都市を案内するデューク。
甲児は、並々ならぬ苦労があったんだろうと、大介さんを想う。
王として、多忙な生活を送っている大介は、余り甲児に構ってやれない。
マリアは、フリードの巫女として、素質を伸ばす為に、神殿に預けられていて、大介や甲児のいる王宮には居ない。(神殿はフリード星とは別の星にある。)
いくら迎賓として扱われていても、(甲児は、地球でグレンダイザーと供にベガと戦った勇者としてみられている)知った人が居なくて寂しい甲児。
王宮の中の、広い庭園(林みたいな感じ)で、一人の男性に出会う。