眼鏡

□手習い
1ページ/2ページ

「ちゃんと言い付けは守ったのか?御堂。」

佐伯の言葉に御堂はうなずいた。何かを耐えるように唇を噛み締めているが、頬を染め、潤んだ目許を見てとると、ソレが苦痛だけではないことが分かる。

「さぁ、見せてみろ。」

じっと立ったままで、なかなか行動に移さない御堂に、佐伯はイラつきを隠さない声で『命令』する。

「早くしろ。」

冷たい一言に、体を強張らせ、今にも泣きそうな顔を佐伯に向けるが、佐伯は冷たく一瞥するだけだった。
ぎこちない手つきで、ズボンの釦を外しチャックを下ろした。

まだ布に覆われたソコは、触れてもいないのに既に染みを作って色が変わっている。

「全部見せるんだ。」

先を促され、震える指先で布を落とす――――。

 
ピョン、と腹につく勢いで御堂の雄が頸をもたげる。そんな自身の恥ずかしい姿を、佐伯のネットリと絡みつくような視線に嬲られて、御堂は自分の身体の奥底で、その存在を主張する『モノ』を、意識せずにはいられなくなってしまった。

「は…は、やく…もぅ…っ。』

そう言って、シャツを手繰り上げ、勃って色付き膨らんだ乳首を晒す。

「クックッ、観ててやるから、ほらしゃがめ。」

その言葉に、大人しく従う――――。

脚を開き、右手で自身を扱きながら、左手を後孔に弄る。下腹部に力を入れようとしたとき、
佐伯は思いもよらないことを言い出した。


「お前の可愛い姿を、コイツにも見せてやれ。」

「!!」

そう言って現れたのは、全裸で皮のペニスサックを付け、ギャグを嵌め、両腕を拘束された権藤だった。

知った顔に、羞恥と恐怖が込み上げてくる。
この場から逃げたい。と思っても、佐伯はそれを許さなかった。

「ちゃんとコイツの目の前で逝くんだ、御堂。」

おずおずと動きを再開すると、権藤が芋虫のように這って御堂の股間に顔をうずめる。

!!

肌に息がかかるくらいの距離から凝視されて、気持ちが悪い。
それでも、後ろに回って愛撫してくる佐伯の体温が、匂いが、指が―――、心地よくて、気持ちがよくて、快楽へと導く己の指を止めることはできなかった。




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ