FF7

□蟲
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「先の検査の結果が出た、全員陰性反応だ。
ああ、そうだザックス。後で、俺の所へ来い。」

まわりがザワめく、

『おい、あいつ反応あったんじゃないのか!?』

ヒソヒソヒソ……。

『まぁ〜たくっ、どうしてこう英雄殿はあからさまに解っちゃう事してくれるのかねぇ。
昔、村の学校の先生もそうだったな…と思いつつ、セフィロスの所に行く。


*****


「セ〜フィロスっ、どうした?」

「どうしたもこうしたもないだろう!?
お前から陽性反応が出た。」

「あー、そー。」

耳の穴をかっぽじりながらあらぬ方向を見つつ、いい加減な返事をしたら、
頭をボカっと小突かれた。

「お前、この間の遠征のとき、支給された総合栄養食を食べなかっただろう!?(怒 」

痛い頭をさすりながら言い返す。

「だってアレ激マズぢゃん!あんなもん喰ってられっかよ!」

「川には魚だって、森には動物や木の実だってあるし、あんなボソボソしたモンより、よっぽど美味いモンはあらぁ!!」

「……この、ゲテモノ喰いが!その結果がコレだろう!?しかも二度目だぞ、懲りてないのか!?」

「うっっ。」

俺は思わず言葉に詰まった。
たしかに前回の時は大変だったのだ。
回虫なら宿主が人間だから、そんなに害はないだろうと、
本来のふしだらな生活を続けていたのだ。
誘われるまま、もしくは俺が誘って、
そーいう奴らとよろしく犯っていたら、
あっという間に広がって、神羅始まって以来の、大大的な回虫検査が行われたのだ。
それから遠征組は、行った場所を問わず、帰ると必ずやらされるハメになったのは、前回のこのことがあるからなのだ。

「たかが虫ぢゃないか、別にいーだろう!?」

開き直って言う俺に、

「馬鹿者、れっきとした『寄生虫感染症』病気だ。ちゃんと虫垂し、次の遠征までに飲んでおけよ。
それともDr.マリーに開腹手術で採ってもらうか?」

「じょ、じょーだんでしょう!?」

そ、それ、冗談とわらえねぇ…。


シューン、とセフィロスの部屋の扉が開き、
噂をすればなんとやらだ。
Dr.マリーが入ってきた。

「セフィロス、例の件だが…。」

Dr.マリーはセフィロスに引けをとらずでかい。
ヒールを履けば2メートル近くあるのではないだろうか。
ブルネットの超美人で、体格がいい分セフィロスが小さく見える。
本来は精神科医(主にマインド・コントロール)だが、趣味で外科的な事もやる。
サディストで、俺の恋人だった。(つい最近手痛くフラれたばっかだ)

Dr.マリーは俺を見つけると『よう、チビじゃないか』と声を掛けてきた。

「俺の用件は終わりましたので、しっ失礼しまっス。」

素早く虫垂しの薬を掴むと、慌ててその場から逃げだした。


Dr.マリーとセフィロス…
おーこえー。







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