眼鏡
□手習い
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「もうそろそろか、出せよ御堂。」
「や、ゃ…だぁ…」
涙を溜めながら顔を左右に振る。
「『出せ』と言ってるんだ」
幾分、低い声で耳元に囁く。
ビクン、と身体を震わせて、なんとか力もうとしているみたいだったが、目の前で『観ている』権藤が気になるらしく思うように身体に力が入らないようだった。
佐伯は両膝を抱え上げ、御堂の後孔が権藤の目の前になるようにした。
「さあ出すんだよ、御堂。この豚にご褒美を与えるんだ!」
耳孔に舌を潜り込ませ、乳首のリングピアスを引っ張る。
「ひゃ!、ぅ…んん…」
グイグイとリングを引っ張り、項を舐める。
「ふ…うぅ……んんん、」
「ククっ、いいぞ御堂。」
「ハァっハァっハァっ」
「んん…!!」
そうやって何度か力むと、
窄まっていた後孔が、メリメリと音を立てるように腸壁のピンクが捲れ、信じられないくらい広がり、卵を生み落とした――――――。
コロ、と転がる卵。
「豚、褒美だ、食え。」
ガツガツと貪り食う権藤の前で、
放心状態の御堂を見やる。
卵を産み落とす瞬間、逝ってしまったようだ。
先ほどはめいいっぱい広がっていた孔も、ひくひく収縮しているだけで元の佇まいに戻っている。
御堂を労うように、頬を優しく撫でてキスを落とす。
「よく出来たな、御堂。ご褒美をやろう。」
そう言って、嬉しそうに微笑む御堂の、少し乾いた唇に口付た。
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