S/W

□Welcome Our Summer
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―――あッ、

小さく叫び声、君はふと足を止める。どうしたの、と問うまでもなく目を丸くしてこちらへ駆けてきて、

夏が来たよ、と

何を言ってるのさ。君が気づくまでもなく、夏はずっと前から、僕たちの周りに来ていただろう。
君が何をもって夏がきた、としたのかは分からないし、というか僕は、君という人間がわからないのだけれど。

嗚呼、だけれどね―――、それでも愛しさが溢れてくる。僕が何を言っても、にこにこしている君を見ていると。悔しいけれど、これが惚れた弱み、というやつなのかな。

自覚した途端、たちまち僕の周りは猛暑になった。

あつい、あつい。

この言葉の代わりに、愛してる、愛してるといえたら、どんなにか楽だろうに。






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