S/W
□片側だけのこの道を
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僕はうつすら考えてをる
この先に何が待ち受けているかを
しゅわりシュワしゅワ
溶けて行く脳は
僕の考えなど素知らぬやうだ
僕はゆつたり歩んでいる
この果ての見えぬ長い回廊を
ひターんヒたーン
響く足音は
僕の不安ごと連れ行くやうだ
僕はうつすら考えていた
僕はゆつたり歩いていた
未来とは如何なる物ぞやと問うて
未来とは今この時なりと誰かが答えた
今この時が未来であるなら
現在(いま)とは一体何んぞや？
しゅわりシュワしゅワ
脳が溶け行く
ひターんヒたーン
足音が響く
僕はうつすら考えて、
僕はゆつたり歩いて、
―――答えを見つけるその瞬間を、探していた。
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