Dream

□君の声が聞きたかっただけ、なんて。
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「もしもし」

『もしもーし』

「あれ、寝てた?ごめんね」

『んーん。起きてたよ、大丈夫』

「そっか、よかった」

『うん。けど、空明日試合でしょ?こんな時間まで起きてていいの?』

「いや、それが寝れなくて‥‥」

『緊張して?』

「うん‥‥」

『ふふっ。空、小学生みたい』

「えぇ!?嘘でしょ!?」

『ホントホント。かわいいね』

「‥‥笑ってるでしょ、声震えてるよ」

『そんなこと‥ないって‥‥ふはっ』

「今あきらか笑ったじゃん!!酷いよ!!」

『あははっ、ごめんね?ふふっ』

「めちゃくちゃ笑ってるし‥‥」

『もーごめんって。明日試合応援しに行ってあげるから許して?』

「え、ホント!?」

『うん。ホントホント』

「ありがとう!僕がんばるから!!」

『楽しみにしてるね』

「うん!!」

『そういえば話がそれちゃったけど、どうかしたの?何かあった?』

「あー、いや。特に用があった訳じゃないんだけど‥‥」

『そうなのー?変な空』



本当は、





君の声が聞きたかっただけ、なんて。


(君の声ひとつひとつが)(こんなにも愛しい)




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