●歪みの国のアリス●
□お風呂
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「あー…もう、泥とか血とかで服とか顔とかドロドロ〜。お風呂入りたぁーい!!」
「お風呂…入る?」
アリスの隣りを歩くチェシャ猫はあっさりと言う。
「え?!ここ(歪みの国)でお風呂なんて入れるの??」
「アリスが望めばあるよ」
「…お風呂が?」
「あるよ」
「…………じゃあ連れてって」
「僕らのアリス、君が望むなら…」
そして、猫が連れて来たのは何と露天風呂だった。
「うっそ…何?ミスマッチ…。いきなり露天風呂が」
周りはうっそうと茂った森の中。
その中にポツンと岩風呂があった。
「アリスが望めば何でもあるんだよ」
「そう…(うん、まっいいや!!)じゃあ入ろうかな」
アリスは露天風呂へと足を進める。
それに当然の様にチェシャ猫がついて歩く。
「あの…チェシャ猫さん」
「何だい?アリス」
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