●歪みの国のアリス●
□お風呂
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「つ い て こ な い で」
「何で?」
「何でって…、今から私お風呂入るの!!だからついてこないでよっ!!」
「問題でも?」
「大ありに決まってるでしょ!!レディのお風呂についてくるなんて変態よ!スケベよ!痴漢よっ」
「ヘンタイ?スケベ…チカン……」
「いくらチェシャ猫でもお風呂は覗いちゃ駄目だからね」
「そう?昔は皆と入ってたのに」
「昔?子供の頃皆と入ってたの?」
「そう」
「全然覚えてないわ」
子供の頃の事はほとんど覚えていない。
このお風呂に皆で入ってたのか………。
な…何だか凄い光景だわ…。
アリスは想像してみて後悔した。
「とにかく今は子供の頃とは違うの!!乙女になったの!異性に裸は見せられないから」
「猫でも?」
「猫でも!!」
「でも、アリスは全然変わってないよ?あの頃と」
「何がよ」
「身体」
「このスットコドッコイがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ギャーギャーと森の木々からカラスが飛び立つ。
その後、鈍い音が辺りに響き渡り、温泉が赤く染まったとか染まらなかったとか…。
ノーマルエンディング
「歪みの湯煙殺猫事件」
END
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