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□第2ボタン
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あー…どうしよう。
心臓がバクバクいって、息がつまる。
く
呼び出したのはいいけど、
ちゃんと言えるか自信、ない。
卒業式が終わって約束の場所。
待ってる時間がものすごく長く感じる。
「ごめん、遅くなった。」
目の前には息を切らせた君。
走ってきてくれたんだ、
嬉しい…素直に。
だけど!
制服、乱れてますよ?
だっ第二ボタンっ
なくなってるっ!!!
あぁぁー・・・・
遅かった・・・
みんな行動早すぎ・・・。
「話したいことってなに?」
話したいこと…
絶対あたし一歩遅かった…。
もう彼女出来ちゃった?
第二ボタンはその子にあげたの?
「ん…ごめん、忘れた。」
ってなに言ってんだ、あたし。
そんなの不自然でしょ。
もー…やだぁ。
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