キリリク

□2600hit(琉利さまリク)
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「アトワイトと何を話していたんだ?」
「あ、僕と少将にプレゼントを持ってきてくれたんですよ」
「プレゼント?」
私の問いに彼はコクリと頷き、手にしている大きな袋を見せて笑った。
「パジャマですvV」
「………は?」
「僕たち仕事が多くて睡眠時間少ないじゃないですか。それでもちゃんと着替えて寝なさいって言われて、大佐がこれ作ってくれたんです」
「しかも手作りか…」
「まだどんなのか見てないんですけど、色違いのおそろいだって言ってましたvV」

アトワイトだってソーディアンチームの一員なのだから、それなりに仕事もあるだろうし、毎日大勢の怪我人や病人を看なければならない。
(作っている暇などないはずなのだが…)
それだけ彼女はシャルティエが気に入っているのだろう。
「せっかく大佐が作ってくれたんだし、今日はコレ着て寝ましょうね♪」


それからシャルティエは、今まで見たこともないような早さで仕事を終わらせた。
その動きを唖然と見ていた私の方は、部屋に戻ってきてから全く変わらず、手つかずの状態だ。
「少将!!僕の方は仕事終わったので、先にパジャマに着替えても良いですか!?」
「叫ばなくても聞こえている」
「いいですか!?」
よほど早く例のモノを見たいのか、目を輝かせて再度訪ねられる。
「好きにしろ」
「は〜いvV」
今日は一緒に寝るという約束をしたので、彼はまるでピクニックか何かに出かける前のように楽しそうだった。シャルティエはアトワイトからもらったパジャマをかかえて、私のベットに飛び乗った。
ベットの上で着替えを始めたのを確認して、私は目の前にある仕事にようやく取りかかった。
しかしペンを動かし始めて数分としないうちに、着替え終わったシャルティエがこちらにやってきた。
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