あつみな中編

□すれ違う想い
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----敦子。気付いてよ、この気持ち。






いつからこんなに好きに
なっていたんだろう。




敦子がメンバーと仲良い
なんて良い事だと思うし
嬉しい事でもある。




だけどこのモヤモヤした
気持ちは何だろう。




いつ頃からこの気持ちが
芽生えたかなんて覚えてない。




気付いたらいつでも
敦子の事を目で追って、

メンバーと仲良くしてる
所を見ると悲しくなって

会えない日は凄く辛くて


いつでも私の頭の中は
敦子の事ばかりで…



ひどい時は仕事に
集中出来ないくらい。




プロ失格だな、私





なーんて思いながら
ため息をひとつつくと
急に目の前が真っ暗になった。



「だーれだっ!」



私の大好きな声。


間違えるはずがない。




「どうした?敦子」



振り返るとくしゃっと
笑った敦子がいた。



この笑顔が好きなんだよね…。



「たかみな〜!ひざっ!」


「はいはい」



敦子はいつも私の
ひざを枕にして寝る。



「時間になったら起こしてね!」



「了解でス」




数分もしないうちに規則
正しい寝息が聞こえてきた



この寝顔も私の大好きな
あの笑顔も全部

私だけのものにしたい





敦子、好きだよ。





いつか敦子にこの
気持ち伝えるから。



それまであともう少し。


もう少しだけでいい。



もう少し...この距離を保たせて?






----ずっと君を想ってる。

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