あつみな中編

□すれ違う想い 3
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----ある日の楽屋。







私は少し離れた所にいる
敦子のことを見ていた。




敦子を見ていると
胸が苦しくなる。





不思議と嫌じゃない。









「たかみなぁ!!!!」






「うわっ!優子!!どうしたんだよ!」






「驚きすぎだろー。へへっ。

だーれ見てたのかなぁ?」




「うっ、わかってるくせに...。」






私の敦子への想いは
メンバーには優子だけ
にしか言っていない。




いつもうるさいし変態
だけど頼りになるんだよね。







「いつまでうじうじしてるつもりだ?

あっちゃんだって待ってるかもよ?」





「そんなわけないよ…。」




「そんなわけないって
思ってたらいつまで
たってもこのまま進
めないぞ?」





「うー。そうっスよね。」




「気持ちは言葉にしないと
伝わんないぞっ。

私もこじぱにちゃんと
気持ち伝えたから今
すっごく幸せだし!」






「うん。前向きに考えまス。」






「良い報告待ってるよっ!
思春期男子!」







「思春期男子ちゃうわ!

でも、ありがとう。」







「いえいえ。さぁっ、
こじぱの元へっ!」






前向きに、前向きに…。






最近この想いをどうしようもなく
言ってしまいそうになる。






気持ちが溢れ出して
抑えきれそうになくなる。






もう、我慢するのはやめよう。






振られても良い。



いや、良くないけど。







それでもこの想いは
きっちり伝えて前に進もう。









----あと1歩。

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