あつみな短編

□ハッピーバレンタイン
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今日はバレンタインデー。




メンバーにあげるために
チョコを買ってから楽屋へ。

メンバーのうちの1人は
手作りチョコ。

でも1人だけ違うのは恥ずかしいから
2つあげることにした。




今日は記念日になるかもしれないし
最悪な日になってしまうかもしれない。




でもちゃんと私の想い届けるから。








収録も終わり、みんなが帰って行く。





「あっちゃん、帰ろ?」


「うん。」


緊張してたかみなを直視できない。


最近のこととかたわいもない
話をしていたらあっという間に
私の家の前に着いてしまった。



「じゃあ、また明日ね。おやすみ。」



とたかみなが手を振る。




「待って!!」

「ん?どうした?」


「あ、あの。これ。チョコ、あげる。」


「えっ?さっきもくれたやろ?」


「まぁ、食べてみて?」



包みから取り出して
チョコを食べ始めるたかみな。


「美味しい?」


「美味しいよ。でも少し苦いね。」



「さっきのチョコは苦かった?」



「甘かったよ。」

「苦いのが本物だよ。
私ね、たかみなが好き。
ずっと好きだったの。」














「…ごめん。」●●
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