火
□プロローグ
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『あんまりうるさいようなら・・・ころしゅぞぉ☆』
小学生の少女が可愛らしい声でふざけたように
重たい言葉を吐く
その言葉を言われた少年は
顔を真っ青にし
土下座してまでも謝っている
顔を地面にこすりつける勢いだ
その様子を見て少女は口角を上げて笑ってみせる
『僕に勝るものなんてない!!あるんだったら持ってきてよ!!
全部、全部全部全部!!!車だって家だって・・・電柱だろうがなんだろうが!!
僕が素手でぶっ壊してあげる!!』
この少女は、自分の力の強さに気づいたとき
ものすごい喜びに満ちあふれ、自分の力を誇りに思った。
そして・・・そんな少女も中学生になったとき
池袋の闇へと堕ちていく――−‐