水
□自殺オフ
2ページ/7ページ
「ジュリエットさんもブラックベルさんも闇姫さんも
本当に僕なんかでもよかったのかな?
心中するならもっといい相手がいるんじゃない?」
ジュリエットさんとブラックベルさんは飲み物に口をつけながら
名倉さんの言葉に耳を傾ける
「いないから死ぬんです」
いたって平然と
まるでこれからも平気で生きていくような顔で言う
「そりゃ正論だ」
コクリ
もう一人の女性が頷く
「だからあの掲示板を使いこのオフ会がある」
「ダメなんですよね。
こうしてる間にも彼があの女とあってると思うと・・・
分かれて3ヶ月も経つのに・・・
死んじゃえば全部忘れられるかなぁって」
コップをみつめてそう言う
するともう一人の方が喋り出した
「私には何もないんです。
美大を出たって働くとこなんて一つもない
毎回毎回面接の度に
お前は存在価値がないって言われてるようで」