緋色の歯車

□episode,2
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「誰…?」

イヴと同じ黒髪の少女が3人をみて問いかける。

「こいつらは、イヴ、ミアとチータだ!」

「こんばんは、エレンの父だ」

「「「こんばんはー」」」

3人は適当に挨拶するも隣の女の子の目が怖くてそっちを見れないでいる。

「んで、こいつはミカサ!」

(((顔こわっ!!)))

相変わらず睨まれている。

「どうも…」
口元まで覆ったマフラーを大事そうに抱きながらエレンに近寄る。


「あの、あたしたちにこの世界のことを教えてください!」

「壁って何なんですか?ここはなんと言う国なんですか?」

「西暦は?日にちは?」

3人からの質問攻めにあいエレンの父は少し困ったように笑いながらも真実を偽りなく語ってくれた。
3人も自らの身に起こったことを包み隠さずに話した。



その夜3人は同じ夢を見ていた。





家路を探す夢。


その道は過酷で犠牲を払う辛いもの。

行動したものだけが知りうる真実。

それを知らなければ元の世界に帰る鍵を手に入れられない。


行動しなければ…帰れない
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