緋色の歯車
□episode,2
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いってきまーすと家を後にする。
少し行ったところに金髪の男の子がいた。
が、柄の悪そうな男の子たちに囲まれていた。
「どれがアルミ?」
ミアが神妙な面持ちをする。
「真ん中にいるのがアルミン…」
先程まで黙りだったミカサが教えてくれた。
「あいつら…またアルミンをいじめてやがるっ!」
「あらら…どこの世界でも苛めはあるのね」
イヴは悲しげな表情をする。
「あ、殴られてる…」
チータは言葉を放ったと同時にいじめっ子たちに詰め寄った。
「チータ!?」
イヴが慌てたように叫ぶ。
「手をあげるのは良くないんじゃない?」
チータはいじめっ子たちの背後に回り手をつかむ。
「な!なんだこいつ…!」
「お前らアルミンに何しやがるっ!」
チータに続きエレンがやってきた。
「あいつなら…うわぁ、ダメだ!ミカサがいる!」
いじめっ子たちはチータの手をパッと払い逃げ去ってしまった。
「大丈夫?プラスチック?」
「お前もはや物質ちがうから。アルミでもなくアルミンだって言ってるだろ」
エレンが迅速にミアに突っ込む。
「大丈夫?アルミン…」
ミカサが手を差し伸べるもアルミンは一人で立てると言い手をとらなかった。
そんなアルミンを見てミアは眉を寄せた。