緋色の歯車

□episode,3
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「巨人…あれは本当に…」

「イヴ?お帰り!…図書館に泊まるんじゃなかったのか?」

エレンが不思議そうな顔をする。

「ただいま…えぇ、そのつもりよ。忘れ物をしてしまって…」


「丁度良かったわ!イヴお弁当持っていきなさい」

エレンの母は優しく微笑みお弁当をイヴに渡す。

しかし、エレン父の表情は固かった。

「イヴ、君が一番答えに辿り着くのが早いかもね…」

エレンの父が呟いた言葉は雑音の中に溶けていった。

「いってきます」
イヴが再び家を出ていった。

「ったく、すげーよな…イヴは」

エレンが頬杖を付きながら言う。

「ホントにねぇ〜」
ミアは何処からつれてきたのか小鳥と遊んでいた。


「あたし達は実践派だからなぁ…でも、対巨人戦の準備に抜かりはないよ。」
エレンの両親に聞こえないように小声で言うチータ。


「お前…もうそんなことやってんのか」
エレンは感心する。

「……………」
ミカサは少し顔を歪めた。
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