小説
□幸せな時間*
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「………ん………」
朝日が差し込んで、ベッドを照らす。
その明るい日差しに負けて、僕は目をさました。
白いカーテンと白いシーツがやけに眩しく感じる。
枕もとに置いてある目覚ましを手にとって見れば、午前9時を差していた。
平日ならとっくに仕事の時間だが、今日は休日だからこんなものだろう。
のそりと体を起こして、隣りを見るとピッコロさんはまだ目を閉じたままだった。
「……うん………」
「!」
僕が体を起こしたのに反応したのか、ピッコロさんも目を覚ます。
「なんだ。もう起きたのか?昨日も帰って来るの遅かったろうに、まだ寝ててもいいんじゃないか?」
ふとんの中からそう言うピッコロさんに僕はにっこり笑った。
「おはよう。ピッコロさん。せっかくのお休みだから、ピッコロさんと少しでも長く一緒に過ごしたくて……ちゅ…」
そう言いながら額にキスを落とすと、ピッコロさんは片目をつむった。
「そうか、なら今から朝ご飯にしよう。」
ピッコロさんがそう言ってパジャマ姿の体を起こす。
「おはよう。悟飯。」
そして、僕にそっと口付けてきた。
僕らの幸せな休日が始まる…。
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