小説
□悟飯が失恋したーっ!!!
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とにかく、悟飯は俺が救ってやらねばならん!
「お、ピッコロ!悟飯のやつどうしたんだ?」
「フン、修行する気がないなら始めから来なければいいんだ!」
俺の姿を見て、闘っていた悟空とベジータが空中からそう言ってきた。
俺は迷わず大声で叫んだ。
「大変だ!!;悟飯が『失恋』したぁああ!!!;」(どーん)
「ん?」
「な…!;///」
2人は俺の前に降りて来た。
「大変だ!!!;このままじゃ悟飯が…!!;」
俺には理解できない『失恋』というものを、どうすればいいのか分からない。
だから、ワラにでもすがる思いでこいつらに聞いてみる。
「バ、バカヤロー!!///;そういうものは大声で言うもんじゃない!!;;」
「ん?そうなんか?」
「何?そうなのか?;」
俺と悟空は2人揃ってそう言った。
どうやら悟空はあまり『失恋』の知識はないようだ。
俺はベジータに聞く事にした。
「とにかく、どうすればいいんだ!!?;どうすれば悟飯を救える!!!?;」
「き、貴様等の問題じゃないのか!!?;///貴様がなんとかしろ!!」
「俺もなんとかしてやりたいのはやまやまなんだが…!;」
「なんだ?ピッコロがフったんか?」
その時、誰かが走って来て俺に飛びついた。
「ピッコロさぁあ!!!!オラの悟飯ちゃんフっただかァア!!!!???」
「ぐあっ!;」
さっきまで神殿のテーブルでブルマとお茶を飲んでいたチチが、俺の胸ぐらを掴みガシガシと大きく振る。
「オラの悟飯ちゃんをフるなんて、オラぜってー許さねえだよっ!!」
「何?何?面白そうな話しね?」
何故か俺に怒り狂う過保護のチチ。
そして後からブルマがニヤニヤしながら現れる。
その様子を見てベジータが「大声で叫ぶからだ…;」とボソッと呟いた。
「へー?悟飯君フラレちゃったの?アンタに?」
「何?どういう事だ?;」
チチにやっと離してもらい、何故か俺はみんなに囲まれて正座をさせられていた。
ニヤニヤと聞いてくるブルマの言ってる意味が分からない。
「相手はピッコロさじゃねえだか?!」
「コイツが自覚してないだけじゃない?」
「アイツにピッコロ意外に好きなヤツいんのか…?」
「…知るか。;」
俺はワケが分からないまま皆の答えを待った。
「この際だ。悟飯ちゃんにはピッコロさの事を諦めてもらうだ!!」
「「「ええ!?;」」」
。