かんのう


□貴方となら
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「…んふっ…ぁ…っ」

誰もいない、ホテルの一室。辺りに聞こえるのは、シャワーの水音と…喘ぐ声。

「は、ぅふぅんっ!」

水音に交じって、イヤらしい別の音が…くちゅくちゅと響く。

「あぁ…イイ感じ…。早く来てココを触って…堪らないの…」

答えるのはシャワーのみ。大して広くない、浴槽の中を満たしていくだけ。

「…んんっ!あぁ…は、ふぅ…」

ぴくぴくっ、と…淵に置いた足が小刻みに震えてしまう。

小さい波が、パチャッと音を立てて跳ねた。

「はぁ…はぁ…はぁ…。このまま…イキそう」

貴方のために…

大切な貴方が喜んでくれるなら…

初めは、そうだったの。嘘じゃないわ。

「あぁ…アァッ!」

でも、今は自分のため…そんな女でもいいでしょう?

「ぁぅ、ゃ…んっ!」

『別れよう』

えぇ、いいわ。それくらいどうって事ないわ。

「は…ぁ…っ!」

大切な人はいくらでも居るの。

その時のために、大事な部分は…もっと大事にしていたいだけ…。

「…はぅ…ぅぅ…ふぅ…イイわぁコレ」

ヤミツキな女でもいい。どんなに嫌われたっていいの。

「早く…は…や…く…キテ…ああぁっ!」

…止められない、指…
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