びーえる
□切ない告白(後編)
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「…ぅぅっ!ぐ…ふ…ぁぅっ」
ま、使い方と量さえ間違ってなければ、死ぬ事は無いだろうって…聞いてないな、多紀。
「…ふ…ぅぅ…ぃ、ぃっぐぁぁ!ああぁぁ!」
何、そんなに暴れたいほど感じたいの?繋いでなかったら、襲われてたかな?危ない危ない。
「ふーっ、ふーっ!ううぅ…ぐぅっ…」
「………」
あれっ?どうしたんだろ?何で、俺の方がクラクラしてる?発散性のクスリなのかな?うーん、困ったな。
「…用は済んだし、じゃまたねー多紀」
ここは退散して、外の空気でも吸うか。あの部屋の中にいたんじゃ、おかしくなりそうだ。
「こんな所に居たのか、呑気に煙草なんか」
「あー、擢真さん…結局来たんすか。今日は、学校休みってのに。面倒臭せぇ!とか、言われそうかなーと」
この隣町じゃ、少しは名の知れた不良だとか聞いたけど、この連上擢真(レンジョウタクマ)と言う男、はっきり言って、俺は調子を合わせるだけの関係ってとこかな。
「まぁな。確かに面倒だったが、コレを聞きたくてな」
相変わらず、腹黒の底が読めない人だ。俺は乗っていた鉄棒を降りて、差し出された携帯電話を見た。
「…何すか?例の件、まさか買手でも?」
「ああ…」