†頂いたDREAM†

□ほんのり甘い隠し味
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「よっしゃ、ギリギリセーフじゃんっ!」


私はチャイムがなり終わるのと同時に教室に入り、急いで席に着く

私の席は窓際の一番後ろ

授業中に寝るにはもってこいの席

何よりも…


「依鈴…たるんどる!」


前の席が恋人の弦一郎というところも見逃せないポイント


「たるんどるって…失礼な。女の子にはタブーだよ」

「…お前はいつも思うんだが…バカだな」

「バカって…彼女に向かってバカって……」



乙女のタブーに私のタブー


なんてデリカシーのない男…



授業が始まり、私は早速寝ることに


そしたら前からただならぬオーラが伝わってきて


恐る恐る起きたら弦一郎がものすごい形相で睨んでた



「依鈴、お前は何しに学校に来ている」


「ん?勉強?」


「なんで疑問系で返ってくるんだ。俺が聞いているだろ」


「だってさー弦一郎前にいるんだもん」


「……」


弦一郎はわからないみたいで変な顔を浮かべている



「だーかーら!弦一郎が前にいると黒板見えないんだよね。全く」


「だからと言って寝ていいことではないだろ」


「だって見えないんだから勉強にならないじゃん。だったら寝不足な依鈴さんは昼寝をしたいわけです
よ」


「まだ朝だぞ」


「そ…そこはツッコむなー!!!」



「お前ら授業受ける気がないなら教室から出て行けー」


はじめは小声で話していたのにいつの間にか大声に

先生が満面の笑みを浮かべている



「え?出てっていいんですか??ちゃんと成績つけてくれます?」


「あぁ、もちろん。"不可"をつけてやるぞ」


「なにそれー意味ないじゃーん」



しょうがないので最後まで授業を受けました


答えられないことを知ってて先生は私にばかり当てる


本当に答えられないから!!!


つか、そこやってないじゃん!!
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