†頂いたDREAM†
□素直な犬と可愛い天邪鬼
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君は素直で、感情をすぐ表に出すね。
外見から見ても、犬。
でも、私はそんな君が大好きなんだ。
好きなんだ・・・けど、私は天邪鬼だから。
●○●素直な犬と可愛い天邪鬼○●○
今日は、暑くなく、寒い訳でもない絶好の天気。
まぁ、彼の場合は暑かろうが寒かろうが・・・
「依鈴〜〜〜〜!!!!」
必ず私の所にやってくるんだけどね?
「いたいた、依鈴!!」
「何よ・・・何か用??」
私の所へやってきたのは、同じ中忍の犬塚キバ。
そして、私の思い人。
「なぁ、今日一緒に昼飯食わねぇ?」
いつも、こうやって誘ってくれる。
でも、私は・・・
「無理。1人で食べるから。」
こんな風に、可愛くない事を言っちゃう。
本当は素直になりたい。
けど、私はいつも思っていることの反対の言葉が出てしまう。
「1人で食うんなら別にいいだろー!!
なーなーなー、食おうぜ、食おうぜー!!」
彼は、しつこいから。
だから私はしぶしぶ了解する、という形で一緒にご飯を食べれる。
「・・・ねぇ、何でキバは私を誘うの?」
ちょっと前に、聞いてみたことがある。
「・・・何でって・・・好きだからに決まってるだろー。」
少し頬を赤らめて、彼は言ってくれた。
嬉しくて、嬉しくて、しかたがなかったのに・・・私は、
「私は好きじゃない。」
なんて、言った。
でも、キバはなんて言ったと思う?
「何だ、『嫌い』って言われるかと思ったー。
『好きじゃない』なら、『好き』に変わる可能性大だなっ!!」
・・・って笑った。
もしかしたら、私が不器用なのを知ってるのかも。
私が答えやすいように問い掛けてくれるのかも。
だから彼は今日も聞く。
「なぁ、オレのこと好き?」
そして私は答える。
「好きじゃない。」