05/23の日記

23:46
オリジナル
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設定は一応、高校生で 爽やかなお兄さん×無愛想なお兄さん です。 短時間、低クオリティー、801表現ありです が興味があれば見てください。

※優(ユウ)、一樹(カズキ)と読んでください。

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「卒業、しちゃったね。」
俺の隣で呟く彼の声はいつもより弱々しかっ た。俺らのいるこの教室ではさっきまでは生 徒で賑わっていたが今ではすっかり居なくな り俺らだけとなっていた。
「そうだな。」
「一樹は東京の大学だよね?」
「ああ。お前は地元だっけ。」
こいつが地元だって言うことは知っていたが どうも話すことが思い浮かばなかったので一 応、聞き返してみた。
「うん。なんか寂しいな。やっと一樹と仲良 くなれたと思ったのに。」
「仲良くなんてなってない。」
「え、」
酷いよ、と隣で騒ぎ立てるこいつを尻目にふ と出会ったころの思い出を思い返した。
ーー入学当時の事、無愛想でなかなかクラス に打ち解けていなかった俺に声をかけてくれ たのがこいつだった。
「ねぇ、昨日のドラマ見た!?主人公かっこよ かったよね!」
「見てない。というか俺はテレビ見ないか ら。」
俺はきつく言っているつもりはないのだが無 愛想なこの顔のせいで人が寄り付かないの だ。普通のやつならこんな冷めたことを言わ れれば話したくなくなるだろうがこいつは少 し違って
「なら見てよ!俺のおすすめ!」
と笑顔で返してくれたのだ。
「あ、ああ…。」
俺はそれが嬉しかったが長年友達と呼べる人 がいなかったせいか上手く気持ちを伝える術 を持っておらず何とも言えない返事を返して しまった。だがそれからもこいつは俺に話を かけてくれ、気付けばこいつの隣が俺の居場 所となっていた。それと同時に俺はこいつに よく分からない感情を抱き出したのもこのと きだ。この感情が何なのか未だに分からな い。でも一つだけ言えることがある。

「離れたくない。」

ーー
「え?」
「あ…。」
思わず口から出てしまっていたようだ。
「一樹、今のは?」
「…何でもない。」
「それってさ、俺とってこと?」
「…。」
こいつにすら本音をぶつけたことが無かった からか無意識のうちに出てきた言葉に戸惑っ てしまう。 気持ち悪いじゃないか。今すぐ取消せ。頭の なかでそんな考えが渦巻くもなかなか口に出 てこなかった。
「俺も。」
「は…?」
「一樹と離れたく無いんだよね。もっと言え ば離したくない。傍にいたい。優を独占して いたい。…この気持ち、何だと思う?」
まるで心を見透かされているようだった。俺 が何日も何ヵ月も考えたがたどり着けなかっ た答えを彼は知っているようだ。隣に目を向 ければ優と目が合った。
「…?。」
とても悲しい目だ。特に変わったわけでは無 かったが何となく、そんな感じがした。
「本当、可愛いんだから。」
「可愛いって…お前、バカにすんのもいい加 減に…!!」
しろ、と言う言葉は優の人差し指によって遮 られた。
「友情、だよ。」
「はぁ?そんなもん、お前に教わるようなこ とかよ。」
「ごめんね。」
そんな簡単な答えだったとは思わなかった。 俺の悩んでいた時間を返して欲しいくらい だ。どれだけ悩んだことか。
「さて、帰ろうか。」
「ああ。」
「そうだ、これから何処か寄る?」
「…好きにしろ。」
いつもは断っていたが今日はこいつの好きな ところにとことん付き合おう、そう思った。

ただ、どうしても心のもやは晴れることはな かった。

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23:41
マツヒョウ
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日記から移動させたものです。

嫉妬深いマツバさん

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「マツバさん…?」
デンジさんとの買い物をから帰って一息つい たところだった。ピンポーンと呼び鈴が鳴り 僕は玄関に向かった。誰だろう?デンジさん かな?もしかして何か忘れ物でもしていただ ろうか?なんて考えながらドアを開けた所に 彼は立っていた。しかしいつもと雰囲気が違 う。
「やぁ。」
背筋にヒヤリとした汗が通り抜けたように気 持ち悪い。目を合わせているだけなのに視線 を反らす事ができなければ動くことすら出来 なかった。
「こんにちは…。」
「ちょっと良いかな?」
「…。」
黙ったままでいると彼はドアノブを持った固 まっていた僕の手を取り玄関に入ってきた。 そしてゆっくりと後ろ手にドアを閉めた。 「ヒョウタくん、今日は誰と居た?」 「…。」
「あれほどデンジくんと会っちゃいけないっ て言ったじゃない。」
言葉こそ大人が子供を叱るような優しい言い 方だが彼の纏う雰囲気に、何よりも笑顔にた だならぬ恐怖を感じる。
「やっぱりお仕置きが必要なのかな?」
「いや…、嫌だ……。」
「だって言うこと聞いてくれないじゃん。」 「もう…しませんから、」
「ごめんね、僕そんなに気が長くないんだ。 」
「いやっ…ごめんなさいっごめっ…なさ い…っ…!!」

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22:21
デンヒョウ
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デンジ視点


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クロガネのジムリーダー殿はとてもガードが強いそうだ。攻撃こそ最大の防御なんてほざいたのはどの口だよ?攻撃って何だよ?殻にこもることか?ヘドが出るぜ。なんていくら貶したところで奴が振り向かない事くらい知っているが、いい加減俺の気持ちに気づいて欲しいものだ。俺だって話がしたくてただヒョウタと話している訳じゃないしいい奴になりたいわけでもない。寧ろ俺の気持ちに気づいてくれないのであれば嫌ってほしいと思うくらいだ。それなのにヒョウタはいつものように笑顔と言う武器を振りかざして優しさを突き付けてくる。効果は抜群だ。俺もそろそろ限界が近いようだし、

そろそろ振り向いてくんないか?

ひんしで倒される前にもっと攻撃しなきゃな。

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