azalea

□つらい記憶
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直人は皆本の部屋で気持ちよく寝ていた。
 
声が聞こえるものの直人は一切無視して睡眠をとる。
 
「直人も起きろ!!」
 
「うるさい、僕は眠いんだ…」
 
直人はそう言って布団にうずくまる。

「(何か今まで寝てなかった分が今になって回ってきたみたいな気分…)」
 
直人はあんまり考えられない脳でそう思って寝ようよする。

「直人も朝風呂入れてやるよ!!」

 
薫が言うと同時に直人は逃げるように飛び起きる。
 
「僕は起きたから入れなくって良いから」
 
直人は苦笑を浮かべたが少し涙目だった。
 
「何だよせっかく人が親切に入れてやるって言うのに…」
 
「僕は朝風呂派じゃ無いからいい」
 
薫たちが出ていたのを見送ると直人はまた布団に潜った。
 
「う〜ん〜、五月蝿い」
 
直人は外のヘリの音が安眠妨害だと思っていたが起きることはしなかった。
 
「直人!!緊急出動命令だ!!準備しろ!!」
 
「う〜ん、僕眠いから寝てたい」
 
【ボッカ】
 
皆本は直人の頭を勢いよく殴る。
 
「も〜、今日はゆっくり寝れると思ったのに…」
 
直人は文句言いながらテレポートで着替えた。
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