小説部屋
□ゆめの続き
3ページ/3ページ
溜め息をついて、いったんペンを置いた。
ノートを閉じ、席を立ち上がる。
ふとすぐ横にあるベッドに目をやり、私は思った。
(…二度寝……、してしまおうか…)
ふるふると首を横に振り思い直すが、やはりそれでもと思い時計に目をやる。
時計の時刻は5時32分。
まだ、
まだ、起きるのには早い。
(私、意思弱いなぁ…)
そう心の中で呟き、さっきまで入っていたベッドへのそのそと戻っていく。
まだ少しだけぬくもりを残したベッドは、とても気持ちよかった。
朝日が昇り終えるまで、
皆が起き始めるまで、
街が騒がしくなり始めるまで、
もう一度、
ゆめの続きをみるとしよう。