小説部屋
□ゆめの続き
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部屋へ戻るなり、すぐに私は机へ向かった。
椅子に腰掛け、無造作に放置してある見慣れたノートのページをめくる。
(さっきのゆめでも記録しよう…か。)
まだ覚醒しきってない脳に向けて言葉を送り、そこらにあったペンを片手に先ほど見たゆめを思いだそうとした。
(……、…。……?)
だが
どうしたものなのか、全く思い出せない。
必死に脳の端っこを探り、う―、う―ん…、と唸りながら思いだそうとするが、全くもって思い出せない。
起きていると段々ゆめを忘れるというのは人の難点だと私は考える。
(なにか…良いゆめだったということは分かるんだけど…、。)
必死に思いだそうとするものの、「良いゆめ」以外はわからない。
その後10分近くもノートとにらめっこをしたが、結局思いだせはしなかった。