黒バス 裏無
□▽緑高▽ お汁粉。
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高緑シリーズ1
若干緑高気味。
「これは何なのだよ」
オレの目の前にあるのは謎のお菓子。
「確かオレはお前にお汁粉を買ってくるように頼んだのだよ」
目の前のこのお菓子は決してお汁粉には見えないのだが。
「えーなんかお汁粉風味って書いてあってこれは真ちゃんに見せなきゃだと思って買ってきたww」
笑いつつそう述べる高尾にムッとしつつもう一度尋ねる。
「それでお汁粉はどうしたのだよ」
「忘れた☆」
こいつはお使いの一つすらマトモに出来ないほどの馬鹿だったのかと、今更だが頭が痛い。
「まぁまぁ真ちゃん、そう言わずとりあえず食べてみてよ、案外美味しいかもだよ?」
いくらこの馬鹿が買ってきたとは言え、お菓子に罪はない。
言われた通り、パッケージを開けて一口食べる。
「…非常に不味いのだよ」
クッキーともなんともつかない食感に何故か甘ったるい味。お汁粉とは似てもつかない。
「えー、ごめんね真ちゃんー」
「謝るくらいなら残りはお前が食べれば良いのだよ」
「いや、それはちょっと」
渋る高尾に無理やり食べさせようとするが、なかなか口を開かない。
「ならば実力行使するまでなのだよ」
所詮高尾。身長ではオレの方が優っている。
組み伏せて無理矢理口に突っ込んでやると、やっと食べた。
そして。
「マッズ…吐くわ」
やっとの事で飲み込んだ高尾に、涙目で訴えられたがそもそも高尾が悪いのであってオレに非はない。
しかし。流石にこのままは可哀想なのでオレは高尾を起こし、
「口直しなのだよ」
キスをした。