異世界少女と不器用男子

□悲劇と怒りと悲しみと…
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「不動!!」
「麗奈」
「はぁっはぁっ…は、晴矢は…?」
「今は集中治療室だそうだ」
「そっか…で、なにがあったの?」

本題を切り出すと少し沈黙したけど
それを破ったのはアフロディだった

「僕らは何時も通り登校してたんだ
その時、丁度前に彼女が居た。同じクラスらしき女の子達と一緒にね
ただ内容は見逃していい物じゃなかった」

その続きは不動が繋げた
どうやらアフロディはそうとうつらいらしい

「あいつがな女どもに言ってたんだ
"私は五嶋麗奈という女にいじめられてる
だから助けて欲しい"ってな。
それを一番最初に聞いた南雲はあいつにつっかかった
ただそれがいけなかったんだ
あいつは物凄い力で南雲を突き飛ばした
道路側に向かってな
それで南雲はそのまま・・・・」
「・・・・そんな…それって・・・私の「違う!!」えっ?」

めずらしく風介が声を荒げた

「違う。君のせいじゃない。私達が余計なことに首を突っ込んだからだ」
「ちがくない!!もとを正せば私が協力してほしいなんて言うからだ!!だから・・・」
「麗奈ちゃん。晴矢ね意識を失う前に言ったんだ
"お前は自分を責めると思うけど俺がかってにやっただけだ。だから笑っててくれ"
だって。俺もそう思うよ」
「ヒロト…っ」

なんで皆して優しいんだろ・・・
でもありがと晴矢。おかげで目が覚めた

「ヒロト、それで突き飛ばした張本人は?」
「何事もなかったかのように去って行ったよ」
「そう…」

どこまで暴走すればいいのかな?

「お仕置きが必要みたいね・・・・?」
「!!?」
「麗奈ちゃん怖いよ!!笑顔なのに怖いよ!!?」
「不動、アツヤ行くよ」
「「あぁ」」
「何処行くんだ?」
「言わなくても分かってるんじゃない?」
「「「もちろん神宮寺を一発殴りに」」」

見事にはもった
風介たちは笑って

「行って来い」

そう言ってくれた



そして私達は走る
目指すはあの部室
なにが起きるか分からない・・・
けどきっと大丈夫だ
この2人とあの4人や皆がいるかぎり


数十分走ってようやく着いた
部室のドアノブに手をかけようとすると
中から声が聞こえてきた

「南雲君が・・・・・」
「あいつが!?・・・・」

最後まで聞こえなかったがどうやらさっきの事を話しているようだ
しかも晴矢を悪人にして

「もう我慢の限界…」
「俺もだ」
「俺も」

私達はドアを勢いよく開けた
そして周りの奴らなど気にせず私は神宮寺を殴った

「きゃっ!!」
「おいお前なにやって…!!」
「私に殴ってもらっただけ感謝しろよ?」
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