異世界少女と不器用男子

□改善
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神宮寺・・・・華音が改善して次の日
今日は土曜日で学校はない
だがサッカー部の練習はあるため私は学校に向かう

昨日私が違う世界から来たということを口走ったせいで1から話すことに
話した後の皆の反応はいたって普通で私の事を受け入れてくれた
本っっっ当に皆には感謝してる


「おはよー!!」
「おっ麗奈速かったな」
「まぁね」
「ドヤ顔すんな。うぜぇ」
「不動ひどっ地味に傷ついた!!」
「ハッ知らねぇな」
「余計傷つく!!」
「おはよう麗奈」
「あ、風介おはよう。今日は一人?」
「あぁヒロトとアフロディは病院に行ってから来るそうだ」
「・・・・そっか…風介は行かなくてよかったの?昔からの友達でしょ?」
「あの二人が君の様子を見て来いって」
「え?」
「自分の過去を話して辛くはないだろうからって」
「・・・・お人好し」
「お人好しで結構だ」

こんな風に笑えるようになったのは今まで協力してくれた7人のおかげだ
豪炎寺なんて無言で私を慰めてくれた
いや実際無言じゃないけど、どこから聞いてたのか"辛かっただろう"そう呟いて頭を撫でてくれた
そういえば一番最初に私が心を開いたのは豪炎寺だった

今思い返せば豪炎寺には色々お世話になってるなぁ

「今度お礼でもしようかな」
「ん?誰にだ?」
「そりゃ…豪炎…って豪炎寺!!?」
「そうだが、そんなに驚く事か?」
「いやいや神出鬼没すぎるよ!!何時来たの!!?」
「今だが」
「普通に答えるなよ!!つっこめないじゃん!!」
「豪炎寺にそれ以上の事を求めんな。こいつ天然なんだから」
「うぐっ正論すぎて言葉が出ない…」
「・・・・麗奈ちゃん…」
「ん?」

私を呼ぶ声が聞こえて振り向くとそこにいたのは神宮寺華音だった

「あっあのさ…そのっ」
「ゆっくりでいいから」

私が落ち着かせると華音は深呼吸をした
・・・・素直だわ

「えっと…昨日はごめんなさい!!」
「へっ?」
「え?」

いきなり華音が謝ってくるので間抜けな声が出てしまった

「いっいや、だから…!!」
「ちょっ、ちょいちょい落ち着きなって・・・・・私そんな気にしてないから大丈夫なのに」
「え…?」
「いや逆にごめんだよ。頬大丈夫?」
「あっうん…」

いまいち状況がつかめてないのか戸惑ってる華音に私は手を差し伸べる

「まぁ…これからよろしくって事で!!仲良くしようぜ華音」
「あ……うん!!」

華音は私の手ではなく私自身に抱き着いた

「うおっ」
「よろしくね麗奈ちゃん!!」
「・・・・うん」

こうして私達は仲直りをした
改めて話してみると素直でいい子だった
今、好きな人がいるらしい
相手は教えてくれなかったけど


「よし皆!!練習だ!!」
「「「おう!!」」」

円堂の掛け声で練習が始まる
皆昨日の事なんて忘れてしまったかのように
皆には笑顔が溢れていた
ふとベンチに目を向けると華音がマネージャー達に謝っていた
これで本当に何もかもが終わったんだと改めて実感した






「DF戻れ!!」
「遅い!!"デスドロップ"!!」
「"マジン・ザ・ハンド"!!っうわ!!」
「やった!!」
「凄いシュートだな!!やっぱ凄いぜ麗奈は!!」
「あはっありがとっ!!」

「吹き荒れろ…"エターナルブリザード"」
「"ムゲン・ザ・ハンド"!!うわっ」
「やばい、今なら死ねる」
「唐突だな」
「いや、ね?吹雪兄弟ファンの皆々様だったらこんなんじゃすまさないぜ?」
「その前にキャラを固定しろ」
「私のキャラはキャラ崩壊キャラだから☆」
「どんなキャラだ」
「私は不動と兄さんのファンだから!!」
「今言うかそれを」

「鬼道大変そうだなぁ」
「(イライライライラ)」
「ってヒロトどうした?」
「あぁ気にしなくても良いよ。ていうかほっといてそのうち治るから」
「あ、あぁ・・・・?」
「しいて言えば仏の顔は三度まで…かな?」
「????」
「さてと俺は麗奈に練習付き合ってもーらお♪麗奈ーー!!」


「あっリュウジ」
「ねえ麗奈パス練一緒にやろ!!」
「良いよ!!じゃぁあっち行こうか」
「うん」

この時リュウジがヒロトに向かって勝ち誇ったような笑みを見せた所を見たものは
多分ヒロトと鬼道しかいないだろう

「なっ!!?」
「ヒロト、頑張れよ(麗奈の気持ちはお前に向いてないようだが)」

内心そんなことを思った鬼道だった

「聞こえてるよ鬼道君!!」

ヒロトには聞こえていたみたいだが
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