異世界少女と不器用男子

□想い出作りの遊園地
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そして遊園地当日
麗奈達は駅で待ち合わせてナニワランドへと向かった
何故大阪なのかはあえて触れないで欲しい
新幹線に乗っている間計10人はトランプで遊んでいた
だがいきなりアフロディが言った一言で事態が大変なことになる

「ねぇ、着くまで結構時間あるし、王様ゲームやらない?」

何処から出したのかアフロディの手には10本の棒があった

「それ、命令したらダメなのとかある?」
「無いよ」

それを聞いたヒロトは目を光らせた
正直麗奈は嫌な予感しかしなかった

「うっわぁ…基山の顔変態クセェ…」
「同感だよアツヤ」
「酷いなぁ」

"心外だよ"とヒロトは笑っていたが多分華音以外はヒロトを警戒しただろう

((こいつ絶対何かやらかす))


「皆引いた?…じゃぁ行くよー王様だぁれ☆」
「キャラおかしくね?」



「あ、俺だ」

手を上げたのはアツヤだった

「アツヤかぁ」
「なんか文句あんのか」
「いや?」
「じゃぁアツヤ。命令は?」
「そうだな…じゃ、1番と9番は帰りの電車まで恋人ってのは?」

「無難だ」
「無難だね」
「だからなんか文句あんのか!?つか無難で何が悪い!」

ぎゃあぎゃあ言ってるアツヤに対し涼しい顔の不動と麗奈
だけど麗奈は華音と士郎の様子がおかしい事に気がついた

「華音、士郎どうs…あぁ、成るほどね」
「「・・・・///」」
「ファイト(ボソッ」
「からかわないでよ!!///(ボソッ」

華音の様子がおかしかったのは華音の番号が1番だったからだ
ついでに9番は士郎だった

「アフロディー1番と9番、華音と士郎だったよー」
「あ、そうなの?」
「じゃぁ第2回目行くよー」

皆が棒を取っていく
麗奈は5番だった
ちなみにさっきは7番

「王様誰ー?」
「俺だよ」

手を上げたのはヒロトだった
ヒロトだと分かった瞬間皆が息を呑む音がした

(やばい、今の所嫌な予感しかしない…)

麗奈は冷や汗を掻いた

「じゃぁね…3番と5番がーーー…」

5番とでた途端終わったと麗奈は思った

(とりあえず変なのが出ませんように…!!)

祈るしかなかった

「キス、なんてどう?」
「それ男同士だったらリアルに嫌だな」
「ねぇヒロト」
「ん?何?麗奈ちゃん」
飛び降りて良い?
「はい!!?」
「よしヒロトの了解も得たことだし…死のう」
「いや、まてまてまて!!冗談に聞こえねぇから!!」
「こらっ!!暴れるんじゃない!!」

新幹線の窓から身を乗り出そうとする麗奈をみて慌てて麗奈をアツヤと鬼道が抑えた

「離せ!!私なんて生きてる意味なんてない!!」
「なに深刻そうなセリフ出してんだよ!!つか真面目にやめろぉぉぉぉ!!」
「だが断る!!!」
「冗談抜きでやめろ!!目立ってるぞ!!悪い意味で!!」
「良いんだよそんな事!!」
「言うこときかねぇと腹にエタブリすっぞ!!」
「さーせんしたぁぁぁぁぁぁ!!!」

ある意味目立ったアツヤと鬼道と麗奈だった
それから数分後(麗奈を止めるのに数分かかりました)

「大変お騒がせしました」
「まったくだ」
「うぐっ地味にリュウジの言葉に棘が…」
「それより麗奈ちゃんはなんで死にたいなんて言い出したの?」
「しろーくーん笑顔が怖いですよー…」
「さぁ吐け」
「なんか容疑者になった気分なんですけど!!そして泣きたい!!」

泣き真似をする麗奈
真面目に士郎とリュウジの威圧が怖い

「で、実際問題なんであんなこと言ったの?」
「えぇーと・・・・・「くそっ5番なんて引かなきゃ良かった…!!」不動あんたエスパー!!?それと裏声キモい!!」
「あ、合ってた」
「鎌かけたのかこんちくしょう!!そうだよ!!5番なんて引かなきゃ良かったよ!!」
「最終的に開きなおった…」
「ちなみに3番誰?」

そう皆に聞くアフロディ
心なしか笑顔が黒い
それもそのはずだアフロディは麗奈の事が好きなのだから
正直3番の人は手を挙げづらい
挙げた瞬間ゴットノウズかゴットブレイクだ

「あ…俺だったわ」

と思ったらすんなりと手を挙げた不動

「は?マジで?」
「そうだけど?・・・・基山クン俺も飛び降りて良い?」
「いや駄目に決まってるでしょ!!?」
「冗談だっつの」

そう言って笑う不動
冗談に聞こえる冗談を言ってほしいものだ

「で?真面目にキスしなきゃ駄目なわけ?」
「あぁ」
「即答ですか鬼道君。というか絶対楽しんでるよね!!?この状況!!」
「あーめんどくせぇ麗奈こっち向け」
「うわっ・・・・っ!!?//」

不動は麗奈を呼ぶと唇ぎりぎりの所にキスをした
突然の事だった麗奈はしばらく固まってしまった

「これで良いだろ?」
「ちぇっ、つまんねぇの」
「アツヤ、そんな事言ったらヒロト君達に殺されるよ」
「何か言ったかい?アツヤ」
「えっいや・・・・」

「あのさ会話中申し訳ないんだけど
麗奈固まってる」
「「え」」

リュウジが麗奈を見ると顔を抑えて固まったままだった
よっぽど吃驚したらしい

「麗奈大丈夫かい?」
「え・・・あ・・うん・・・?」

アフロディが尋ねても曖昧な返事しかしない麗奈

((絶対大丈夫じゃない・・・))

一同意見が一致した時だった
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