イナイレ

□反対言葉
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私は好きな人がいる
でもその人の前だと素直になれなくて…
だからいつもいつも誤解されてしまう
でも私の性格は捻くれてるから
謝ることもできない
……どうしたら良いのだろうか…

ほら今日だって


「豪炎寺すげぇや!!」
「やっぱりお前はうちのエースだよ!!」

私の好きな人は豪炎寺
今、練習で円堂がFW達のシュートの威力を見ていた
今は丁度豪炎寺がファイヤートルネードを打った所だった
最初にあった時よりも威力は上がっていて凄くかっこよかった
なのに私が言った言葉は…

「そう?昨日より威力下がってるような気がするんだけど」
「レオンちゃん!!」

慌てて秋が止めに入ろうとする
秋は私が豪炎寺が好きな事を知っているから余計だ
さすがに気に入らなかったのか豪炎寺は眉間に皺を寄せた

「なんだと…?」
「おー怖い怖い。そんな顔してると皺いつか取れなくなるよ?」
「余計なお世話だ…レオン、お前は本当にいつも突っかかってくるな…そんなに俺が嫌いか」
「っ…!……えぇ嫌いよ!だから何?」
「それなら俺に話しかけなきゃいい話だろ?」
「…私は嫌いな人にはとことん暴言を吐く主義なんだけど?」

今日は酷かった
いつもなら豪炎寺が無視して終わりだけど今回ばかりは痺れを切らしたのか反論してきた
それは私にとって凄く辛い

「あぁ…そうだったな…忘れてた」
「へぇーそんな些細な事でさえ忘れてるなんてどんだけ記憶力無いわけ?」
「興味がない事は忘れるに決まってるだろ」
「あーそうだったねあんたはそんな人だった…だから嫌いなんだよ」
「偶然だな俺もお前が嫌いだ」
「あぁそうですか…秋、私タオル取ってくる」
「え、レオンちゃん!!?まっ、待ってよ!!……豪炎寺君の馬鹿ぁぁぁ!」
「………は?」

秋は豪炎寺に馬鹿と言ってドリンクを投げつけてレオンを追った




〜豪炎寺視点〜

木野にドリンクを投げつけらたまま俺は呆然としていた

「あーぁ…レオンまたやらかしたか…」
「今回は豪炎寺も突っかかったから余計にダメージ喰らったな…」
「レオンチャンかーわいそー」

呆れる風丸と鬼道
その横で不動は俺を蔑んだ目で見る
…なんなんだこの状況

「…明日部活こねぇな…アレ」
「まぁあそこまで言われれば誰だって…ねぇ」

半田と松野も呆れながら俺を見てきた
だからなんなんだ

「まったくわかってないみたいだな豪炎寺」
「…鬼道」
「秋が怒るのも無理ないっていうか…」
「今回は豪炎寺さんが悪いですね」
「どうゆう事だ」

一之瀬、虎丸の言葉に俺は2人を睨む
そうすると周りの奴らは全員ため息をついた

「こう考えるとレオンチャンが哀れでしかねぇ」
「「まぁ豪炎寺(さん/君)が鈍感なのがいけないし」」
「俺のどこが鈍感だ」
「レオンには黙っとけって言われてるけどこうなったんだから言っていいよな?」
「已む得ないだろう」

さっきからレオンの名前が出るが…
一体なんの話をしている?
今日もレオンと張り合っていた
今回は我慢の限界で言い返したが…

「…物凄く豪炎寺クンにジャッジスルーをお見舞いしたい…」
「不動君奇遇だよ…僕はウルフレジェンドをお見舞いしたい気分だ」
「あぁ…奇遇だな2人とも…俺も皇帝ペンギン1号を打ちたい…」
「止めたい所だが俺もだな…どうせならデスゾーンで良くないか?」
「待て待て!!冗談じゃないかもしれないけど豪炎寺が可哀想だから止めとけ!!」

慌てて半田が止めに入る
その横で基山が俺に耳打ちをする
それを聞いて俺は目を見開く

「あいつが…?」
「…ただ素直じゃないだけだから…ね?」
「あ、言った?じゃぁ今から追いかけてこないと…ダークフェニックスな」
「「マックスお前が一番黒いぞ!!つーかそれ黒歴史!!」」

松野にツッコむ風丸と染岡
確かに松野の笑顔が黒い

「多分さっきの豪炎寺クンの言葉で今頃マネージャに慰めれながら泣いてんじゃね?」
「!!」

不動の言葉で俺はあいつが去って行った方向へ走って行った




〜豪炎寺視点終了〜



「レオンちゃん!!」
「秋…」
「大丈夫…?」
「あはは…フラれちゃった…っ!?」

秋が私を抱きしめる

「もう我慢しなくていいから…ね?」
「うっ…うぅ…」
「今回はレオンちゃんも悪いけど豪炎寺君も悪いんだからね?」
「わかってる…でもやっぱり素直に言えなくて…っ…」
「うん」

秋は私の話を聞きながら頭を撫でてくれた
もう私の涙腺は崩壊だ

「本当は…好きなのに…豪炎寺の事…あった時からずっと…っう…」

一目惚れだった
彼のプレイや性格に惹かれてもっと好きになった
だけどそれでさえ豪炎寺にとっては迷惑で…

「豪炎寺に嫌われて…私…っどうしたらっ…」
「その心配はないみたいだよ?」
「ぇ…?」

秋が指さす方向を見ると豪炎寺がこっちに来ていた
私はそれを見て逃げうよとした
だけどそれは秋が許さなかった

「レオン!!」
「じゃ私はこれで…レオンちゃん頑張って」

秋退場
じゃなくてどうしろって言うのよ!!
私は泣き顔が見られたくなくて後ろも向いた
でも突然ぎゅっと誰かに抱きしめられた
誰かなんてわかってる…

「ご…えん…じ…」
「悪かった…あんな事言って…」
「え?」
「………俺も好きだ…レオン…」
「……!!///」

後ろを振り向くと豪炎寺が少しだけ顔を赤くしていた
私は豪炎寺の胸に飛び込んでまた泣いた

「ごめん…嫌いなんて嘘だから…っ…今までいった事嘘だから…本当は…大好きだからっ…」
「あぁ俺もだ…愛してる」

私の目尻にキスを落とす
一回唇が離れて今度は私の唇にそれを重ねた

これからは素直に…なんて




-END-
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