聖帝様と秘書
□仕事2
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そして本部
「ただいま戻りました」
「あぁ、遅かったな」
「そうかな?やっぱ優一の所で時間使いすぎたか」
「なんだと…?」
「あ…」
やっべ口が滑った
優一の所に行ったのは内緒にしようと思ってたのに…!
「お前太陽の所だけじゃなかったのか?」
「いや、その;」
「まったく…本当に世話が焼ける…」
「え…怒らないの?」
「いつもの事だしな」
「あ、ありがと…」
そういって私が笑うと修也は少し顔を赤らめた…
ような気がした
「っ!!///」
「??どうしたの?」
「いやなんでもない。もう下がれ」
「はーい」
なんだかよく分からないけど
怒られなくてよかった…
「でも修也の顔少し赤かったような…気のせいだよね」
あんまり過剰反応しないようにしなくちゃ
私が修也の事好きだってばれない様にしなくちゃいけないし
ばれたら此処に居られないかもしれないし
でも、あの時優一が言ってた言葉…あながち嘘じゃないのかな?
「そうだと嬉しいけど…」
せめてこの革命が終わって本当のサッカーを取り戻した時に…告白しよう
「そのためには仕事頑張らなくちゃ」
私はいつもの日課である修也に出す紅茶を作り始めたのだった
〜イシド(豪炎寺)視点〜
「くっそ…///」
反則だろあの笑顔は…
危うく抱きしめるところだったぞ
「好きだって言ったら迷惑だろうな」
分かってる。あいつが俺の事なんともおもってないことなんて
でも全てが終わったら言っても良いだろうか
あいつの…煉の事が好きだって
言ったらどんな顔するんだろうか
「はあ…」
ため息なんて俺らしくないが今は許してほしいと思う
しばらくはこの関係を続けていたいと心から思った
今はこの革命の風が終わらない様に
他の学校が廃校にならないように
手を尽くすしかないな
そろそろ動くか
「煉!!いるか!!」
「はい」
俺が呼ぶと煉はスッと現れる
奥の方でいつも入れてくれる紅茶の匂いがした
おそらく給湯室で作ってくれてたに違いない
しかし、今はそれを飲む時間がない
「出かけるぞ。夕香を呼んで来い」
「はっ」
「お前も着いて来い」
「わかりました。私は先に行きますが場所は?」
「河川敷だ」
「分かりました聖帝」
そうして煉は去ってゆく
俺の行く場所に先に行くのはいつもの事だ
さあ本当の革命はここからだ