短編

□白竜の女体化
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それは珍しく特訓が休みの日の事だった。




「名前!!!!!」
『うおわっ!!?』



壊れるかと思うくらいの勢いで扉を開いて表れたのは、チームアンリミテッドシャイニングのキャプテンの白竜だった。


『は、白竜、どうした?』

「名前!!!聞いてくれ!!!大変な事が起こったんだ!!!」


『お、おう…』



凄い勢いで肩をがくがく揺さぶってくる白竜に対し俺は少し吐きそうになったが、そんな吐き気も次に白竜の口から出て来る言葉によって吹き飛んでしまった。




「俺は………お、女になってしまった……!!!」


『……はああああああああ!!!!?』



部屋に響いた俺の声がうるさかったのか、白竜に少し紅潮した顔でうるさい!!と怒鳴られてしまった。


『え、え、え…て言うか、何で…?』

「お俺が知るか!!!」


『いや、でも…』


いつもの白竜とは何ら変わりない…

そう言いかけて視線を少し下げるとその理由がわかった。



『……なるほど。白竜お前貧nyu「ううううるさい!!!!」いった!!!!』


お前貧乳だろ、と言いかけたとこで真っ赤な顔をした白竜に頬を叩かれた。


『いってーな!!つーか、元男のお前が気にする事でもねえだろ!!!』

「も、元とか言うな!!俺は今でも男だ!!!」


叩かれてつい怒鳴ってしまうと、はあはあと息を荒げて涙目で怒鳴られ返されてしまった。


うーん…こんな時に何だけど、やっぱ可愛い…。



ここでついでに言うと、白竜と俺は所謂恋人関係である。

男同士やら何やら問題はあるが、ここゴッドエデンは男の園だ。
まあこんな事もある。(実際にカイと青銅は付き合っているし、他にも付き合っている奴らはいるだろう。)



『とりあえず原因を突き止めないとだな…』

「あ、ああ…」


まあ、争ってても仕方ないし、原因究明が先だろう。


そう考えた結果、俺はまず白竜に昨日の行動を教えてくれるよう頼んだ。


「き、昨日はだな…。まずいつも通り特訓して部屋に戻って…、それからシャワーを浴びてだな…」


ふんふんと相槌をうちながら聞いていくうちに、とんでもないことを聞いてしまった。


『……おい、白竜、もう一回。』

「え?」

『寝る前に何したって?』

「あ、ああ…教官から教官特製というドリンクを貰ってな…折角だから飲んで、それから寝たが…」
『それだあああああああああああああ!!!!!』

「!!?」


突然の俺の大声に驚く白竜。だがしかしそんなのは関係ない!!!
絶対そのドリンクだ!!!!


「な、なんだ?ドリンクがどうかしたのか?」


俺の変わりようにあたふたと慌てる白竜。
ちくしょう可愛い。


『白竜…多分そのドリンクが原因だ…』

「何!!?」


ちくしょう教官め!!!白竜を……白竜をこんなに可愛くしやがってどうもありがとうございましたぁ!!!!!!

教官GJ!!タイミングも何もかもGJ!!!
俺明日から教官の言う事ちゃんと聞きます!!!



「俺はどうすれば良いのだ…!!!」


ギュ、と俺の胸に顔を埋める形で抱き着いてくる白竜。
くそう柔らかい。可愛い。こんちくしょう…。


「俺は…俺は…こんな姿をチームメイトに見られたら…!!!」

『白竜…』


抱き着く力を更に強くしながら震える白竜に、俺はそっと白竜の頭に手を置いた。


「…名前…?」

『白竜…大丈夫だよ、今日練習は休みだろ?滅多に人に会う事は無いって。
それに会ったとしても貧nyu…げふんげふん大丈夫だって。』


白竜の頭を撫でながら優しく諭してやる。

あぶねー…また頬叩かれるとこだった。



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