短編

□白竜は構ってちゃん
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「いやだあああああ名前のばかあああああ!!!!!」


『も、良いから大人しくしやがれっ!!』


「いやだあああああ!!!」



時に皆さん、上の会話で誤解しないで欲しい。

これは別に俺が白竜を襲ってるとかそういう事じゃなくてだな、ただ一生懸命手を広げて扉を塞いでいる白竜をどけようとしてるだけなんだ。



『っていうか馬鹿って言われる覚え無いんだけど!!!』

「うるさあああああい名前のばかばかばかあああああ!!!!」

『くっ…』


こいつ動かねえ…!!



『、うわっ!』



退かそうと奮闘していた俺の努力も虚しく、がばりと音を立てて抱き着いてきた白竜によって俺は後ろのベッドに押し倒されてしまった。



「………………」



『……………白竜?』


「………………」




…喋らない。







「………いっつもシュウと話してばっかり。」



かと思い気や、俺の胸に顔を埋めたままおもむろに白竜は喋りだした。



『……いや、そう言われてもシュウはキャプテンだし…』


「それにしては距離が近いだろう。」


『…いやあのなあ…。』


ぐりぐりと頭を押し付けてくる白竜を何とか離し、向かい合わせになって座る。


「ゼロじゃあ俺がキャプテンだ!!」

『残念ながらゼロ計画に俺は含まれてませーん。』

「くっ……」



また白竜が抱き着いて来ようとするが俺が肩を押さえた為に白竜の腕は届く事なく、そのままばたばたと振り回されていただけだった。


『(くっ…可愛い)』



「〜〜〜っ名前っ、名前っ」



白竜は俺に余程抱き着きたいらしく、真っ赤な顔になってぐいぐい身体を押し付けてくる。



『……あ、やべ、もう時間過ぎてる。』


ふと壁に掛かっている時計を見れば、シュウと練習の打ち合わせをする時間はもうとっくに過ぎていた。



『…あーあ…誰かさんのせいでシュウに怒られるー。』


「…ふ、まあ結局は引き止められたのでいい結果としよう。」


『何がだ。』


そう言ってどや顔をしている白竜にチョップをしようとするも、見事白羽取りをされて防がれてしまった。


「……だが俺としてはまだ足りないのでもう少し付き合ってもらおう。」


『えーー』


「………構ってくれ」


『了解。』




まあ俺は白竜につくづく甘いようです、まる。







end
―――――

gdgd感が…

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