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□日常、そして転校生
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ざわざわ

「おはよー」
「眠ー・・・」
「アハハ」

朝、一日のはじまり

そこに・・・彼女は居た。


「あ!佑奈ちゃん!おはよー。」
「桐谷さんおはよう!」
「今日も可愛いね〜。」


『あ、おはよう〜。ってうちは可愛くないで?』


彼女の名前は桐谷佑奈。

四天宝寺男子テニス部マネージャーで、この学校のマドンナのようなものだ。


「何言うてんねん。佑奈は世界で一番可愛いで??」ぎゅう

『蔵!もー、また冗談言うんやから・・・』

「冗談ちゃうわ。ホントの事やん」


いきなり佑奈に抱きついたのは【白石 蔵ノ介】

別名、聖書(バイブル)

「おい白石!!置いて行くなや!!!」


白石の後を追ってきたのは【忍足 謙也】

自称、浪速のスピードスターだ(笑


『謙也!おはよー(ニコ』

「おー、佑奈!おはよーさん!」


3人は仲が良く、いつも一緒に居る



そして朝は3人一緒に登校する、それが、彼らの日常。









―――だが、今日は違った


「今日は転校生が来てるでー。」

「男ー?女ー?」
「かわええ??」
「まだ女の子って決まってないやろ(笑)」
「せやね(笑)」

「それはお楽しみや!ほな、入ってきぃ。」


そして入ってきたのは・・・







「初めましてぇ。転校して来たぁ、秋坂姫華でぇす!
前の学校ではぁ、マネージャーをしてましたぁ。
だからぁ、この学校でもやりたいと思ってまぁす!」





















『(めっちゃミーハーやん。こいつもどうせ蔵達が狙いなんやろ・・・)』

ぶりっ子の口調、ピンクの髪にピンクの目をし
た、化粧の濃い女の子だったのだ。

その姿に、皆黙るしか出来なかった。




「じゃあ席は・・・忍足の隣な。忍足ー、手ェあげやー。」

「・・・・・・・」



忍足は手を挙げようとしなかった


「はぁ・・・。席はあそこの金髪の隣なー。」

「はぁい!」


転校生は嬉しそうに席に着いた


ちなみに、忍足達の席は、

謙|姫
――― 
蔵|主

となっている



「忍足くん?これからよろしくねぇ?」

「・・・はぁ。」




「・・・何やあいつ、めっちゃぶりっ子やん・・・ピンクの髪とか有り得へんで」

『んー、そうやね。染めたとしても綺麗すぎるっちゅうんかな。でも地毛だとも考えにくいし・・・』

「まぁ、関わらなければええ話や。難しく考えんでもええんちゃう?」

『・・・でもあの子、さっきからこっちチラチラ見とるんよ。しかも目が合うと睨んでくんねん』


「・・・俺らが守ったるから大丈夫や。でも何かあったら絶対言うんやで?」

『おん。』


姫華が忍足に一方的に話している時、2人はこんな会話をしていた

そして佑奈が言っていた通り、こっちを見ては佑奈を睨んでいた



「(何なのよあいつ!!!私の蔵と仲良くするなんて!!!!
・・・あぁ、そっか。あいつは逆ハー狙いなのね。
でもそこは私の居場所。
絶対に奪ってやるんだから!!!!!)」












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