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□部活
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じゃーねー!」
また明日ね〜」

あの(昼休み)後、秋坂は諦めることなく話しかけてきた。

そのせいで、忍足や白石の機嫌は悪くなっていた。


「やぁ〜っと部活や!(やっとあいつから解放されるんや!)」
『はよ行こ。もう皆来とるかも知れへんで。』
「せやな。・・・よし、準備終わったで。ほな行こか。」


そうして3人は教室を出た





――廊下――

「なぁ白石。」
「?何や。どないしたん?」
「あいつ・・・入部してきたりせぇへんよな。」
「んー。でもオサムちゃんは何も言ってこぉへんかったから・・・大丈夫やろ。」

心配なん?



そう聞かれ、忍足は素直に頷いた

秋坂が転校してきてから、唯一の楽しみである部活の時間

それだけは何としても守りたかったのだ


「せやなぁ・・・。佑奈はどう思う?」
『うち?そぉやね。入部してくるんちゃう?』

「「!!」」

「な、何でそう思うん?」
『やってあの人、謙也とか蔵とか光とか・・・テニス部にばっかり絡んどったやろ?
それにテニス部にはかっこええ人も多いし・・・。』

「・・・・・・確かに。」

「まぁ、あいつもすぐ分かるやろ。俺らテニス部のお姫様が誰なのか。」


そう言いながら、佑奈の頭を撫でる白石



『それに、もし入部してきてもレギュラーと関われるか分からんしね。』
「・・・それもそうやな。よし!暗い考えはやめや!前向きに考えな」

『ふふ、うち謙也のそういうところ好きやで?』
「・・・俺は?」

『もちろん、蔵も大好きやで。他のテニス部の皆もね。』


「おん。」




「「俺らも佑奈のこと大好きやで。」」















――――たとえその愛が狂ったものだとしても、愛に変わりはないのだ――――
 

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