ぬらりひょんの孫
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しとー―しとー―と
雨が降っている
音にまぎれ、水にまぎれ
ぬるい風と共に―――
奴の名は――邪魅――
『すいません』
ある家の門を叩く。
俺がここに来た理由は久々に京都へ帰ったら花開院からこの依頼を頼まれたからだ。
「あら、どなた?」
中から出てきたのは人の良さそうな女性。
『あの、品子さんの依頼で来ました。
品子さんはご在宅ですか?』
「ちょっと待ってて、
あら、品子にお友達、今から秀島神社に行くの?
今依頼で来たって男の子が来たけど」
玄関の辺りから出てきた品子さん。
それに友達……?
見覚えのある眼鏡がいるのは気のせい?
「あ、えっと依頼した品子です」
『神流です』
ぺこりとお辞儀をする。
「あぁぁぁぁ!!!」
『あ、リクオ』
「なんで勝手にいなくなったのさ!!」
『いや、置き手紙おいてたよね』
「直接言ってくれれば…」
『だって寝てたし』
「う゛……」
「二人とも知り合い?」
『「はとこです」』
「そう、偶然ね
あ、そう今からって……
ため口……」
『よく間違われますが品子さんと同い年の中1です』
「そうなの!?じゃあ神流くんため口でいいかな?」
『はい(ニコッ』
「で、今から秀島神社に行くの///」
『じゃ、行きましょう
あ、花開院ってことは内緒で、』
「わかったわ」
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