学園BASARA
□肆
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in会議室。
「まずは自己紹介からしようか。一年一組から」
クラス委員会担当の鈴木先生が進行をする。
「毛利元就」
『月宮奏』
「………だけ?」
「きちんと名は申したではないか。これ以上何を申せと?」
『……僕も、言うこと、ない』
「(苦笑)じゃ、二組、」
ガタン
「俺は伊達政宗。一年間よろしく」
右目に眼帯を着けた男子が二組のクラス委員長だった。
名前を聞いたことがないのでおそらく外部入学生だろう。
成績は中の中。
とてもインパクトのでかい人だ。
眼帯に一年生とは思えない制服の着崩しかた。
シャツの第二ボタンまで開けており、黒のネクタイは緩く結び、青いカーディガンの胸元に黒い龍が刺繍されている。
先輩に対しても敬語を使う気は0だ。
「じゃ、この中から生徒会役員を決める」
断固拒否。
僕は絶対にやらない。
「立候補いるか?」
シーーン。
「では、我がやってやろうぞ」
「役職は?希望あるか」
「生徒会長」
「は?」
「やるからには徹底にやるぞ」
「えっと、反対者は?」
『……僕、賛成』
反対者いたらそいつを会長にするけどね。
毛利は立候補者だ。
立候補もしない君らよりは会長にふさわしいと僕は思うけどね。
「奏、すべて声に出ておる」
『え』
ホントに?
別にいいや。事実だしね。
「俺も賛成だぜ。やる気のねぇやつがやるよりましだと思うしな」
『……反論は?』
言わせないけどね。
((((黒オーラ発動!!!))))
「反対者はいないみたいだし、会長は、毛利で、けっ決定な」
そのあと着々とことは進み、僕は書記を押し付けられて、伊達君は議長を押し付けられた。
あぁ、先生なんか大嫌いだ。
*おまけ*
「よろしく。毛利に月宮!!」
「軽々しく我の名を呼ぶでない」
「じゃあなんて呼べばいいんだよ!?」
「生徒会長様なら認めてやろうぞ」
『……生徒会長様』
「奏はよい」
『ありがと』
「なんで俺との扱いの差がでけーんだよ!?」
「当たり前だろう」
終わり♪
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