夢小説

□第三話 セクハラを受けました
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足立さんと一悶着あり予定より少し遅れて、ジュネスに向かう。
道すがら色んな人に声をかけてもらいながら歩くため、私の足は止まっては歩き止まっては歩きを繰り返していた。
何とかジュネスに到着し必要なものを買い込む。
お、今日はキャベツが安いじゃないか!
ロールキャベツの後は回鍋肉か、ざく切りにしてトマトスープに入れて、残ったらカレーにリメイクして……キャベツは万能だから楽しみだ。
警察官と言う不規則な勤務のため、あまり作り置きは出来ないがいざと言う時に食べれるものをストックしておくのはいいことだ。
ついでに無くなりかけてた乾物やらをカゴに入れて買い物をしていると、遠くに綺麗な茶髪の背の高いイケメン店員がいた。
顔は営業スマイルで愛想を振りまき、ひっきりなしにやってくるお客を一人一人丁寧に捌いていた。
近づき声をかける。
「お疲れ様。花村くん。あれから大丈夫?」
「あ!お疲れ様でーす!杉田さん?今日は早いんすね」
「今、そんなに忙しくないから早く上がれるんだよ」
私より少し高い身長の彼を見上げる。
くそう。どうしてこう私の周りのイケメンはみんな背が高いんだ!
「今はもう平気?」
「ああ。もう大丈夫ですよ!あの時、杉田さんが助けてくれたから最近は不必要に絡まれなくなりました」
ありがとうございます。と頭を下げる彼に心から安堵した。
彼、花村陽介くんは一ヶ月前、リンチにあっていた所をたまたま通りかかった私が助けたのだ。
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