夢小説

□第四話 初めての外回りです 2011年3月3日(木)
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朝、つけっぱなしのテレビからあるニュースが流れてきた。

『今日の天気は午前中は晴れますが、午後からは土砂降りの雨になるでしょう。傘を忘れずに持っていきましょう』

『天気予報の次はニュースです。妻がいるのに複数の女性と交際していたとして、○○県警が県警本部の小林警部補を戒告の懲戒処分にしていたことが先月末に分かりました。小林警部補は以前にも様々な問題をおこしており……』
「小林……?」




ニュースに気を取られていて、家を出る時間をいつもより5分も過ぎてしまった。
家から職場まで歩いて20分くらいなので、運動がてらに歩いて出社する。
スクーターも持っているが滅多に使わないし、歩かないと体も訛ってしまう。
そんなくだらないことを考えながら、職場に向かった。
「おはようございます」
「おはよう。いつもより遅かったけど何かあったのかい?」
「少しニュースに気を取られていまして」
「あぁ。小林くんのお父さんのニュースだろ?その話で今もちきりだよ。何も問題が起きなきゃいいんだが」
いつも話しかけてくれる警備員のおじさんと今朝のニュースの話になった。
やっぱり小林さんのお父さんの話だったのか。
とりあえず、絡まれないように注意しないと。
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