夢小説

□小林さん視点
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とあるマンションのリビングでの出来事。
「くそくそくそ!!なんで俺が自宅謹慎なんて!」
小林は父の失脚と今回の事件でとても苛立っていた。
目につくものを手当り次第に投げ、整理整頓された綺麗なリビングは見るも無惨な姿になっていた。
「どうにかしてこの信頼を取り戻さないと!もう父に泣きつくことも出来ない。考えろ、考えろ!」
その時、部屋の壁時計が軽快なメロディを奏でた。
時計を見るともう深夜12時だ。
いくらこのマンションが防音に優れているとはいえ、あまりうるさくすると前のマンション同様 追い出されかねない。
小林は一息つくために冷蔵庫から缶ビールを取りに行こうと、振り返った時だった。





ーーーブツっ






テレビのリモコンなんて触っていないのに、急にテレビがつき砂嵐になったのだ。
「なんだよ……これ……」
一種のホラー映画さながらの演出に、ビビりながらもテレビに釘付けになる。
テレビの画面が砂嵐から変わり、杉田真白の姿を鮮明に映し出した。
聞いたことがある……。マヨナカテレビだ。
雨の日の深夜0時に、一人で消えたテレビを見つめると『自分の運命の人が見える』
眉唾物の迷信だと思っていたのに、まさか本当だったなんて!
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