ドラマ展開にしてみよう

□7話 なにが正解なのか
1ページ/1ページ



side ota


私は何をしているんだ。なんなんだ今のは、、、気持ち悪かったよなぁあれは。
廊下を爆速出歩きながら、反省会を開催しています。どうも、太田です。

私はしてしまいましたよ、キスというものを。先生に、、、というかキス待ちしてたよな?!
生徒相手にあんな顔することあるのか、、私のこと好きなのかな。。

いや、さすがに自惚れすぎだな。

死ぬほど緊張したし、未だにドキドキ止まらないよ。こんなで寝れるわけない。




翌日


結局眠れないまま次の日を迎えてしまった。山本先生とは会いたくない。気まずすぎる。
でも、二時間目日本史なんだよな。たまにはサボってもいいよね。そう思い、一時間目が終わった後保健室に行こうとすると、

「あれ、太田さんどこ行くの?」

『ゲッ、、、』

宮澤先生に遭遇してしまった。もう少しで保健室なのに、、こんなことなら図書室行っとけばよかったかも、
それはそれで思い出してもっと気まずくなるだけだな

「なんだよゲッて、、。サボり?」

『いや別に

「太田さん真面目なのにどうしたの?」

『、、、ストレス』

「何言ってるの?授業欠席はよくないでしょ?」

『気分が、、、』

「めっちゃピンピンしてるのに?」

『先生こそ授業行かないんですか?』

「二時間目はありません。」

宮澤先生と口論してうちに授業が始まり、強制連行される。


教室に入り、宮澤先生が山本先生に事情を説明して、途中参加することになったが本当に嫌だ。いっそのこと休めばよかった。

山本先生と目が合わないように窓を見たり、ノートをとってるふりをしたり、なんだか滑稽だな。


やっと授業が終わった。次は自習だし逃げよう。そう思っていたのに突然呼び止められた、今日の悩みの種に


「太田さん!次自習やろ?社会科準備室に来てくれん?手伝ってほしいことあんねんけど」

『、、、私じゃないとだめなんですか?』

「え?、、うん。、、ちゃんと来てな」


これはバットエンド確定演出ですか。ドラマとかでよく見るやつですか?絶対何かありますよね、これ。


社会科準備室に来たはいいものの入る勇気がない。正直なことをいうとここに10分入る。授業はもう始まってるんだけど、入れない。


「入らんの?」


突然ドアが開き、先生が出てくる。絶対私がここに10分いることを知ってる顔だ。


沈黙が続き正直気まずくてしかたがない。静かすぎて、動悸の音が聞こえそうだ。


「あのさ、、、」


沈黙を破ったのは先生だった。


「昨日のことは忘れてほしいんやけど」


忘れてほしいか。なんであんなことをしたのか聞くわけでもなく、忘れるってか、。なんでだろう、胸がすごく痛い。苦しい、気持ち悪い。
先生がもしかしたら、私のことを好きなんじゃないかと思っていた。けど、忘れてほしい、忘れたい。嫌だったって事だよね。


『何でですか?』


これは少しの抵抗だった。


「いや、、それは、、、えっと、、、教師と生徒として、、、よくないし、なかったことにした方がいいんじゃないかって」


『でも、私が忘れる必要ないですよね。』


「それは、そうかもしれんけど、、」


『あ、そんな顔しないでくださいよ。すみません、意地悪言って。』


先生が飼い主に怒られた犬みたいにシュンとしていて、少し胸が苦しくなったから、この話を切り上げた。


『そろそろ、私は帰りますね。授業終わりそうだし。』


授業が終わるまで三十分以上あるのに、その場にいるのが嫌で逃げ出してしまった。

最近逃げ癖着いちゃったな。何とかしないとダメだよな。



先生の研修が終わるまで一週間と少しか。その間には文化祭と夏季課題テストがあるんだっけな。

文化祭か、、、、うちのクラスは今年執事&メイド喫茶をやることになっている。夏休みの間に準備は着々と進んでいて、いまのところ順調だ。

どうなるんだろうな、先生がこの学校にいる残りの時間。




..


次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ