忍旋風伝

□着いた!!木ノ葉隠れの里。
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自来也様と木ノ葉に向かって歩くこと2日。

え?火ノ國にいるのに何で2日もかかってるのかって?
それは、自来也様の用事すましたり、わざわざゆっくり目に歩いてくれたりしてるから。

さすがの私も、木の上走ったり飛んだりは出来ないからね。
やっぱり自来也様ってやっさしーよねぇ〜!!

里へ向かう間、自来也様と色んな話しをしてみた。
私の住む世界の事とか、私の生活とか…あ、マンガ(自来也様には本または文献って言ってます)の内容もちょびっと話したり…
もちろん、内容と言ってもどんな本なのかって事しか言えなかったけど。
ナルトが主人公で書かれた文献だって話したら、何かすっごい嬉しそうな顔してたよ!!

で、自来也様に里の様子をうかがってたんだけど、今ってちょーどナルトがオロチマルのアジトに向かってる最中なんだって!!
それって、サスケ奪還行ってるってことじゃんっ!!
…ってことは、里に着いてもナルトやサクラには直ぐには会えないってことかぁ。
てか、サスケには会えないんだね…

そんな話をしながら、2日目のお昼過ぎに念願の木ノ葉隠れの里に着きました。

…ってことで――

「着いたー―――っ!!」

里の出入り口であるあのでっかい門の前で、嬉しさのあまりついつい叫んでしまったよ。

「こら、悠希。静かにせんか」

や、無理です。
こればっかは自来也様に注意されたからって聞けません!!

だって、あのNARUTOの世界が目の前にあるんだよ?
オタクとしては、はしゃがなくてどうするんですかーって状況だよ!!

「…悠希。まさか約束を忘れたとは言わせんぞ」

「うぐ……」

自来也様、ちょっと怖いです。
少しぐらいはしゃいだっていいじゃんかぁ。

ちなみに!!約束というのは…

「騒がない。側を離れない。名前を知っている人物でも、無闇に近づかない…でしたよね」

「そうだ。最初は余所者扱いされるのは必然。だから、周りに変な不信感を与えぬように行動するのだ」

むぅ。これってば、任務みたいに考えれば気が紛れるかな?

だってさ。そうじゃないと自分を抑える自信がないよ。

「はい。努力します」

ぴしっと敬礼し、私は大きく息を吸い込んだ。

忍耐力が試される時間だね。






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