OPERATION LOVE
□OPERATION LOVE*12
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「ホンマ、久しぶりやな・・・」
「・・・」
「どのくらい経ったんやろ・・・あれから・・・」
「・・・」
しかし、その夜・・・
どういうわけかボクたちは、
二人きりで
高層ホテルの会員制クラブのバーに並んで座っていた。
グラスの中の氷の山が溶けて崩れるときの
「カラン」
という音さえも響くようなそんな空間。
あなたのいう「あれ」が
どれをさすのかはよくわからないけれど、
まあ・・・どこから数えたとしても、
少なくとも10年以上の時が流れ・・・
ボク等はいつのまにか
体全体を揺さぶるような大音量の音楽とか
女の子たちの甲高い笑い声とかで満ちていた
下界のクラブよりも
こんな場所のほうが似合う年齢になっていた。
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