OPERATION LOVE

□OPERATION LOVE*12
2ページ/11ページ








「ホンマ、久しぶりやな・・・」



「・・・」




「どのくらい経ったんやろ・・・あれから・・・」



「・・・」








しかし、その夜・・・


どういうわけかボクたちは、
二人きりで
高層ホテルの会員制クラブのバーに並んで座っていた。





グラスの中の氷の山が溶けて崩れるときの

「カラン」

という音さえも響くようなそんな空間。






あなたのいう「あれ」が
どれをさすのかはよくわからないけれど、

まあ・・・どこから数えたとしても、
少なくとも10年以上の時が流れ・・・




ボク等はいつのまにか

体全体を揺さぶるような大音量の音楽とか
女の子たちの甲高い笑い声とかで満ちていた
下界のクラブよりも

こんな場所のほうが似合う年齢になっていた。








.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ