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□cherish 24
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おぃおぃ…
こりゃまた新年早々、ヘビーなもん見ちゃった…
「…けど、
見なかったことにして…帰る!」
「そうはさせないよ…」
「う…」
「あれを放って帰って、
今晩いい初夢がみれるとか、
まさか…思ってないよね?」
く、黒い・・・
かわいい顔して、
さっきまで「大チュキ!」とか煽ってたくせに・・・
こいつの腹ん中は真っ黒だ。
でも、確かに…
このまま帰ったら、初夢どころか、ベッドに入る前に、
また「緊急招集」とか言って呼び出しくらうことになりかねない…
二度とごめんだぜ、あんなの・・・
でも、
そんな顔だった。
さっきその鏡に映ったその顔は・・・
墓参りに行ったとき、墓をたわしで磨いてたばーちゃんみたいな…
ぶるっ…
元旦から、なんてこと想像さすの…
勘弁してくださいよ、マジで…
しょうがねーなー、もー・・・
とりあえず家までは送り届けてやんねーと、か・・・
「あのさ…
いつまでも、何やってんの?」
「あ、うん…もう少しだから、先に帰って。」
「早く出ないと、警備員さん、ここ閉められないっしょ?」
「うん…でも…ほら、
ほんとは他のとこでもちゃんとしたいけど、
飛行機や新幹線の時間があってできなくて…
でも今日は、やっとできるからさ…」
「でも、それは掃除するひとの仕事。
ひとの仕事取っちゃ、ダメっしょ。」
「そう、そう・・・ほら、今日ニュースでやってた、あれ。
ワーク・・・シェアリング?ってやつ。」
「シェア…?」
後悔先に立たず…
俺だってまじぃと思ったよ。
だから、
思いっきり背中つねんな、このドクロちゃんっ!
to be continued