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□cherish 14
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81 Season’s Greetings





「あけましておめでとうございます。


昨年は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。」





なんて
何枚か年賀状を書いていたら、
この言葉を一番伝えなくてはならない人が
一番身近にいたことに気づいたの。
それで、今、この手紙を書いています。



去年はホントにいろいろなことがあったね。
仕事でもプライベートでも・・・


きついこともあったけれど、
みんな楽しんで乗り越えられたのは
いつもそばに、ボクを一番応援してくれる錦戸くんがいてくれたからだよ。

ありがとう。




なんだかんだいって、このひとは
けっこうボクのこと、愛してくれてたりして?

・・・なんて、うぬぼれてしまうような瞬間も、
去年は何度かあった気がする・・・
へへ・・・





でもそんなときね、
ボクはいつも頭の中が真っ白になってしまった・・・


それは、
片想いだった(と思い込んでいた?)期間が長かったから、
この状況になかなか慣れないせいもあるけれど、

それより大きな理由は・・・



これは、直接言ったら
また錦戸くんはすごく怒ると思うけど・・・
まあ、手紙だから・・・怒らないで最後まで読んでね。






ボクは
幸せになれない

と思っていたから。




普通でない恋をしてしまったボクは
幸せになれるはずがないし
なってはいけないと思っていたんだ。


それでもいい。
それでも、なんとか誰にも迷惑をかけずに
自分の気持ちさえ守れればそれでいいと思っていた。




そんな殻に閉じこもっていた臆病なボクを
錦戸くんは、
北風ではなく、太陽の力で
外に引きずり出してくれたね。


そして、
自分がまず「幸せになる」ことで
まわりを「幸せにする」ことができるんだと、
全力で、身をもって教えてくれたね。



なによりもそのことに、
とてもとても感謝してる。





ボクは今、
もっともっと幸せになりたいと思っているよ。

世界中を幸せにできるくらい、幸せになりたい。




そのために、仕事も一生懸命がんばるけれど、
なによりも、
もっともっとあなたを愛したい
と思ってます。





ことしもよろしく。

よい年にしようね。





2008年1月1日

増田 貴久









20080101

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