OPERATION LOVE
□OPERATION LOVE*14
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OPERATION LOVE 14
-your name is …-
ピンポ〜ン・・・
「・・・」
「ほら、なに黙っとんねん・・・」
―はい?
「・・・ただいま・・・」
「あ、おじゃましますっ!」
―あ、いらっしゃい。お待ちしてました。
開いてますから、どうぞ!
がちゃ・・・
「いらっしゃい。久しぶり。
よくいらしてくれたわね。」
「いらっしゃいまっせーっ!」
「は?
なんでお姉ちゃんがいるの?
仕事は?」
「へへ・・・休みとっちゃったもんねー。」
「はぁ?
ったく・・・錦戸くんが来るからって・・・」
「え・・・?
あの・・・すみません・・・」
「いえ・・・
っていうか、ほら、ちょうどボーナス出たし、バーゲンだし、ドームコンだし・・・
ちょっと3連休、じゃなくて4連休?はは・・・」
「え・・・そんなに・・・?」
「あーあ・・・よくリストラされないよね・・・」
「だって、お父さんも休むって言うんだもん・・・」
「そうなのよ。」
「えーっ?!マ、マジで?」
「そうなんですか?」
「ああ・・・いらっしゃい。」
「ホントだ・・・もう、信じらんない・・・」
「あ、こんにちは!
お邪魔してます!今日はわざわざすみません!」
「いや・・・有休がたくさん残っていたんでね・・・」
「この間はありがとうございました!
玄関で、あんなかっこでホンマすみませんでした!」
「いや・・・こちらこそ・・・」
「ふふ・・・
さあ、みんなこんなところにいつまでもいてもしょうがないわ。
おふたりも、どうぞどうぞ、早くあがって・・・」
「あ、申し訳ないんですが、
僕はもう行かないと・・・」
「うん、そうだね。」
「え?ホントに?」
「もう?そんなぁ・・・」
「錦戸くんは仕事なの。ドームのリハ。」
「はい・・・すみません。
終わったらまたすぐに戻りますんで。」
「そう・・・残念。
でも、お仕事ならしょうがないわね。」
「あーあ・・・せっかく、超がんばって部屋も私もきれいにしといたのに・・・」
「錦戸くんはそんなところには近寄らないよーだっ!」
「べ、別に・・・そんなこと、期待してないわよっ!」
「ほな・・・あとで、ちょっと・・・」
「え?」
「錦戸くん?」
「せっかくですんで・・・一度じっくりお話でも・・・」
「うっわーっ!やったーっ!!」
「ったく・・・
どうして女のひとにはいっつもいい顔しようとするかな・・・
しかも、おねーちゃん・・・
せめて相手を選びなよ。」
「いや・・・ほら1年前、お姉さんのおかげで・・・な・・・?」
「そうよ、そうよ。
さすが錦戸くんはわかってる!」
「そっか・・・そういえば、ほんのちょっぴり
お姉ちゃんのおかげでもあるか・・・」
「そういえば、ほんのちょっぴりってなによ!
あんたももっと感謝しなさいよねっ!
ったく、いっつも幸せ独り占めでさ、
少しくらいおすそ分けしたって減るもんじゃないでしょ!」
「・・・まあね、別におねーちゃんじゃ、
何の心配もないし、痛くも痒くもないし・・・」
「なんだって!もう一度言ってみな!」
「こらこら・・・
ふたりともいい年していい加減にしなさい。」
「・・・はは・・・」
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